言語機能訓練支援システム
リハビリテーションを支援するAndroidアプリ
言語聴覚士が紙媒体を用いて実施しているリハビリテーション内容をアプリとして開発しています。
これまでに開発したアプリの一部を紹介します。これらのアプリでは,正誤判定が自動で行われます。また,患者さんに合せて絵カードの種類や質問文の表現を変えられるように開発しました。
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複数の絵カードの中から,質問文に適した絵カードを選択するアプリです。
表示される絵カードは,2枚,4枚,6枚,8枚から選ぶことができ,難易度を選択できます。 -
4枚の絵カードの中から,質問文に適した絵カードを選択するアプリです。
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4枚の絵カードを質問文に適するように並び替えるアプリです。
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表示される絵カードの名称を答えるアプリです。
音声認識機能は付けていません。
言語聴覚士が発音を聞き,正誤判定を行う仕様にしました。
絵カードの名称を表示する機能を実装しています。 -
昔話などの物語を表示するアプリです。
テキストファイルの内容を表示する仕様になっているため,自由に表示する文章をアプリに追加できます。 -
正しい文章になるように,主部に合う述部を選ぶアプリです。
表示する問題はテキストファイルから読み込まれています。
仕様に沿ってテキストファイルを作成すれば,自由に問題を作成することができます。
絵カード
絵あわせ
絵画配列
呼称
長文
文章作成
○教材作成Webアプリケーション
失語症のリハビリではそれぞれの患者に合わせた教材を用意するため,リハビリを行うためにはあらかじめたくさんの教材を作る必要があります。しかし,本研究室で開発中の言語機能訓練支援システムでは教材を端末間で引継ぎできる機能が備わっていないため,作成した教材を他の端末で利用することが難しいという問題がありました。
そこでブラウザ上で誰でも利用でき,また端末間でのデータ共有もしやすいWebアプリケーション環境に着目し,言語聴覚士の方々が容易に教材を作成できるWebアプリケーションを開発しています。
○アプリケーション操作用コントローラの開発
言語機能訓練支援システムでは言語聴覚士と患者の双方が端末画面の操作を行うため、言語聴覚士にとっては操作を行うために画面に注目してしまうことで患者の様子の観察がしにくくなる場合があると考えられます。
また、患者にとっては操作の度に画面が遮られることでリハビリへの集中がしにくくなることが考えられます。そこで、リハビリアプリの操作が可能なコントローラを開発しました。
コントローラは有線、無線の両方に対応しています。コントローラのスイッチを押すことで、アプリ上に配置されたボタンと同じ機能を呼び出すことができます。また、制御はHIDと呼ばれる汎用的な規格を利用しているためクロスプラットフォームに対応しています。